愚にもつかない話



ここには、しょうもない話などを置いておきます。

・ONKYO D-P1(GX-500HD) オーバーホール

ONKYOが会社として怪しくなってきた潰れたので、自力でオーバーホールする人のために。

長年使いこまれてヘタって来たD-P1(GX-500HD)ですが、以下の症状が出やすいです。
・スピーカーリレーの接触不良による左右音量の不良、無音
・ボリュームのガリ
・キュ~という発振音
・三端子レギュレーターのパンクによる故障

D-P1(GX-500HD)は放熱設計がギリギリなのと、組み立てで三端子レギュレーターのヒートシンクに熱伝導シートもグリスも使われてないというポカミ スのために、熱による不具合を起こしやすいようです。
夏場気温が40℃に達するような環境で使用した場合、内臓アンプが暴走します。
また、電解コンデンサも85℃品で1000時間が寿命とすると、ほぼ密閉されたスピーカー内は夏場以外50℃前後での運用と想定され、1日8時間使用だと4年 ほどで性能劣化が目立つようになると予想されます。
電解コンデンサの交換も、今年(2023)になって、各メーカーが10uF以下の小さな電解コンデンサの製造を終了するとアナウンスを始めたこともあり、 交換部品の入手が困難になっていくでしょう。

ここを見てメンテナンス・修理を試みようと思われる方へ

以下の部材は必ず事前に用意してください
・吸音材(難燃性・自己消火性必須)
・放熱用シリコングリス(もしくはTO-220用熱伝導シート、グリスの方が高性能です)
・接点復活剤
・日本圧着端子 コネクタハウジング VHR-4N(経年劣化でほぼ割れるため トランスからの配線用)


スピーカーからボリュームの変化に影響されないキュ~という小さな発信音がする場合は、おそらく以下の部品が焼損していますので交換部品・対策部品を用意して ください。
これらの症状がない場合でも、発熱の激しいトランジスタに対してヒートシンクを付けることを推奨し ます。
トランジスタは若松通商で取り扱いがあります(2023/12現在)。
AliExpressでも取り扱いがありますが、オリジナルではなくたいていが名も知れぬメーカーの互換品か怪しいパチモノです。
特に東芝製をうたっているものは、高価なパチモノという悪質なものが多いので手を出さないのが無難です。

・2SC2235(Yランク) 注:後期型では2SC4793に変わっています
・2SC4793
・ツェナダイオード300mW 22V(オリジナルはNXP BZX384-C22、22Vで300mW以上の許容電力があるツェナなら何でもOK)
・放熱用(熱伝導)接着剤(グリスではなく硬化して接着効果があるものを購入してください。)
・TO-220用ヒートシンク(写真左の大型のものが2SC2235用です)
ヒートシンク

電解コンデンサ交換した際の代替品購入例を下の表に示します。
熱がこもって劣化が激しいことを考慮して共立エレショップで購入可能(2023/12現在)な105℃品を選択しています。
6800uFの大型コンデンサは音響用にこだわりたい方は85℃品のニチコンKWシリーズを秋月電子などで購入してください。
熱環境的に厳しく他の1000uF以下の電解コンデンサが軒並み容量抜けを起こしているにもかかわらず、オ リジナルのONKYO大型コンデンサは容量抜けを起こし ていなかったので、交換難度も高いためそのまま交換せずに使えるうちは使うことをお勧めします。
推奨代替品のうち、一部耐電圧を上位のものにまとめているものがあります。
電解コンデンサで入手難な小容量のものはフィルムコンデンサで代用しています。
2023年に大手コンデンサメーカーが小容量小型の電解コンデンサの生産を終了、大幅縮小することを発表しました。
下記の表のいくつかは入手困難になっていくかもしれません。
割り切って、オーディオグレードではない汎用品を使うのも手です。
かかる費用が汎用品だとかなり抑えられます。

オリジナル 代 替 105℃品
電圧 容 量 個 数 メー カーシリーズ 直 径 メー カー シ リーズ 直 径
50 0.47 1 ニ チコンVR 5 (フィ ルム代替)  
50 1 3 東 信工業 UTSP?  5 (フィ ルム代替)  
6.3 330 5 ニ チコンMUSE? 6.3 ニ チコン KT 8
10 100 4 東 信工業 UTSP?  5 ニ チコン KT 5
10 220 1 東 信工業 UTSP?  6.3 ニ チコン KT 6.3
25 47 7 東 信工業 UTSP?  5 ニ チコン KT 5
25 100 12 東 信工業 UTSP?  6.3 ニ チコン KT 6.3
25 220 1 東 信工業 UTSP?  8 ニ チコン KT 8
50 2.2 2 東 信工業 UTSP?  5 ニ チコン KT 5
50 3.3 1 ニ チコンMUSE? 5 ニ チコン KT 5
50 10 3 東 信工業 UTSP?  5 ニ チコン KT 5
50 22 21 東 信工業 UTSP?  5 ニ チコン KT 5
50 47 4 東 信工業 UTSP?  6.3 ニ チコン KT 6.3
50 100 2 東 信工業 UTSP?  8 ニ チコン KT 8
6.3 47 1 ニ チコンVR 5 東 信 UTWE 5
6.3 100 3 ニ チコンVR 5 東 信 UTWE 5
6.3 220 4 ニ チコンVR 5 東 信 UTWE 6.3
16 220 1 ニ チコンVR 6.3 東 信 UTWE 6.3
16 330 2 ニ チコンVR 8 東 信 UTWE 8
16 470 2 ニ チコンVR 8 東 信 UTWE 8
35 1000 1 ニ チコンVR 12.5 東 信 UTWE 12.5
50 10 2 ニ チコンVR 5 東 信 UTWE 5
50 6800 2 ニッ ケミ特注品 25 Panasonic
ニチコン
TS-HA
GU
25
25


50W級の温調ハンダこて、自動ハンダ吸い取り器、基板用ヒートガン等をお持ちでない方は、基板から部品を取り外す作業に手を出してはいけません。
ハンダ吸い取り線などでの作業はパターンをはがして壊すのがオチです。
特に電源部のひときわ大きなコンデンサは、ハンダの取り扱いに関してそれなりの経験がないと元に戻せませんので機材と腕と経験がそろっていて初めてできる作業 になります。

初めて蓋を開けるなら、必ず替えの吸音材を購入して用意しておいてください。
ONKYOの小型スピーカーは内部に使っている粗いスポンジ状の吸音材が熱により劣化して触ると砂 のように 崩れていきますのでほぼ再利用できません。
比較的新しい年式でも劣化して再利用できないことが多いので、替えを必ず用意ましょう。
オリジナルと同じ粗めのスポンジ吸音材は、散々探しましたが類似品すら見つからず、入手がかないませんでした。
私は東京防音のホワイトキューオン ESW-430-500というものを利用しています。
他のものを利用する場合は、難燃性・自己消火性のある吸音材を利用してください。
内部に100Vを引き込んでいる機器です、火災が起きないよう可燃性の素材は避けてください。
吸音材の貼り付けは、並行面同士で音が反射しあうのを防ぐためなので、広い並行面を覆うように吸音材を貼り付けます。
基板面でヒートシンクなど形状が凸凹しているところはそれ自身が吸音材のような役目を果たすので無理に吸音材を貼り付けず放熱重視で空間を作ってやってくださ い。
下面基板の部品のあまり実装されてない底面や、トランスの筐体空間に向く平面は吸音材で覆ってください。
円筒のダクトは塞がないように、またスピーカーユニット裏面も完全に覆いつくさずに音圧が筐体内の空間からダクトに抜けるよう隙間を作ってやるとよいでしょ う。
現状、私の耳ではこれで組みなおした音を聞いても違和感がありません。

筐体の開け方は以下の写真の通りです。
切り替えと音量のつまみを引っこ抜き、背面外周11か所のねじを外して、10cmほどゆっくり引き出して下さい。
スピーカー内部のユニットとフロントパネルへの配線が2本ありますので、隙間から手を入れてコネクタを外して切り離したら、引き出した基板アッセンブリーを斜 めに傾けて完全に取り出してください。

筐体開封

また、交換用の電解コンデンサですが、基本的に同等品を選定して使ってください。
低ESRコンデンサ・固体ポリマーコンデンサは、そのまま代替できる高性能な電解コンデンサではありません。
特性や回路を理解していないと使いどころによっては不具合、故障の原因になります。
D-P1(GX-500HD)に使われている電解コンデンサは、標準品とオーディオグレードで、低ESR品はありません。
固体ポリマーコンデンサは、周波数特性に優れ超低ESRですが漏れ電流が多くコンデンサ自体が発熱しやすい特徴があります。
漏れ電流が多いことからオーディオの音楽信号の通るカップリング用途には向きません。
下のほうにコンデンサの位置と耐電圧・容量を記した図のニチコンVRのコンデンサはデジタル回路の電源に使用されているものがほとんどですので容量の大きいも のは置き換えても問題ないとは思います。
ただし、三端子レギュレーターなどは低ESRコンデンサに対応していないものもあり、場合によっては発振の原因になるので発振が認められた場合は普通の電解コ ンデンサに戻しましょう。
また、交換作業をする際にヒートシンク付きの三端子レギュレーター付近及び発熱による故障の起きやすい2SC2235、2SC4793付近に密集している電解 コンデンサは高温でものすごく劣化が進むため、基板背面に移設してやると多少劣化が抑えられる可能性が高いので可能な方は基板背面への移設を検討されるとよい でしょう。
背面への移設をしない場合は、下部に示す図面で赤い矢印で指定した電解コンデンサは斜めに傾ける、もしくは足を長めにしてずらせるようにしておくと多少発熱源 から距離をとることが可能です。

電解コンデンサ交換の際に基板をフレームから外し、接着剤でガチガチに固定されているコネクタを何とか剥がしてL字型になっている基板を分離して作業に入るわ け ですが、抜いたコネクタはコネクタの端子を洗浄・接点復活剤塗布を必ず行ってください。
ただし、一見コネクタに見えて、実は抜き差しできない配線を基板に固定するためのコネクタもどきもありますので、基板上に刺さっているコネクタは、オス・メス の分割可能な樹脂ハウジング・ポストがあるか確認してください。
高温環境下で長く使われたこれらコネクタは、金属端子表面に酸化膜ができてかなり接触が悪くなっています。
もし、これが最後のメンテナンスだ、もう開けることはない、というのでしたら、基板同士を接続しているコネクタをバイパスするようにハンダで直接配線してし まったほうがトラブルが減ります。


基板上にある2つのヒートシンクのついた三端子レギュレーターはハンダを溶かして一旦 外し、ヒートシンクと三端子レギュレーターの間に熱伝導シートかグリス を付けてやってく ださい。
オリジナルはKIA7815APとKIA7915Pという韓国メーカーの三端子レギュレーターを使用していますが、すでに廃番で入手難です。
後期型では、JRC NJM78M15FA及びNJM79M15FAが採用されているようですが、2019年をもって製造終了しており入手難です。
代替品としてLM7815CV及びLM7915CVを利用するか、可変タイプのものを適切な電圧が出るように設定してとりつけるしかありません。

最新のものは、入出力部のコンデンサに超低ESR品を用いても発振しないものが増えてきていますので、回路がわかる方は固体ポリマーなどに置き換えるとより安 定したOPアンプ電源を期待できるかもしれません。
こちらの三端子が激しく発熱する原因は、入力電圧が28Vと高いためです。
電源を入れるとフロントパネルのLEDが赤点滅を繰り返す場合は、この三端子レギュレーターが焼損している場合が多いようです。
最初は音が出ているのに音量を上げるとリレーが切れて音がしなくなる場合は、内部の保護機能が働いています。
保護機能は基本的にスピーカー端子がショートして大電流が流れそうになると働くので、ショートしてないかの確認、ショートしてなかったら
・発熱の激しい2SC2235、2SC4793が壊れかけている
・巨大な電解コンデンサの下部にあるトランジスタ2種2SA1837、2SC3421が壊れかけている
・巨大な電解コンデンサの直下の銅製放熱板の下にあるパワーFET Infinion IRF6665が壊れかけている
可能性が高いです。
壊れかけの半導体は発振を伴うことが多いので例のキュ~音が聞こえている場合はこれら発熱の激しいトランジスタを疑いましょう。
ちなみに、壊れかけの半導体は負荷をかけないと症状が出ないことも多いので、テスターなどでhfeを測って正常なだけでは壊れているか判断はつきません。
どこが壊れているかわからないから発熱している半導体をとりあえず替えてみよう、で2SC4793 x 2、2SA1837、2SC3421、三端子レギュレーター x 2を交換してしまうのも手です。


スピーカーの片側、もしくは両側音が出ない、電源を入れなおすと直ることがある、という症状はほとんどがスピーカー保護リレーの接点不良です。
リレーに不具合がある場合は、ポン付けできる交換部品の入手は非常に困難です。
Fujitsu FTR-F4AK009Tという製品ですが廃番になって久しく、また新品で入手出来ても経年劣化でメンテナンスなしに利用できるかは怪しいところです。
こ れも廃番で入手難ですがPanasonicのALA2PF09というリレーがピン配置も同じでポン付けで使えますし、実際に基板のロッ トによってはこちらが使われています。
個人的な好みの話になりますが、リレーが動作した時の音はFujitsu製の方が往年の大型アンプのリレーと同じ音がして好きです。
一応、カバーを開けてリレー内部をメンテナンスすることは可能なので、腕に自信のある方は挑戦してみるのもいいでしょう。
例によって接着剤で基板にガチガチに固められているので、接着剤をはがすのに基板パターンを傷めないようご注意を。

大きさが違うので別途配線・固定方法を工夫しなければいけませんが、秋月電子で取り扱いのある942H-2C-9DSというリレーが流用できそうですので、オリジナルのリレーがもう交 換しないとどうにもならない、という場合はこちらを試すのも手かもしれません。

ボリュームのメンテナンスは、Youtubeなどでアンプの修理動画などを見てマネするのがよいでしょう。
接点が非常に繊細なものなので、手先が不器用な方は下手をすると壊します。
このボリュームは、モーター駆動機構のついた独自製品ぽいので交換部品の入手は絶望的です。
モーター駆動部分を除去して、フットプリントの合うALPSの製品を探せばリモコンは効かなくなりますが交換品が見つかるかもしれません。

メンテナンス後の動作確認を行う場合、下の写真のような延長ケーブルを作ると、筐体のフロントパネルとスピーカーに接続して基板をむき出しのまま動作確認が行 いやすくなります。
使用するコネクタは日本圧着端子製
・VHR-2N及びコンタクト2個、B2P-VH
・PHR-7およびコンタクト7個、B7B-PH-K-S
コンタクトと配線の圧着の工具はエンジニア製PA-21、PA-09が安価で様々な小型コンタクトの圧着に使えて便利です。
基板上の半固定抵抗で左右スピーカーのDCオフセットを調整するのには最低限この7線の延長ケーブルはあったほうがよいでしょう。

延長ケーブル

さて、中古で流通しているD-P1およびGX-500HDで、電源投入後しばらくするとキュ~という小さな発信音がするという現象を経験されている方が多い と思いますが、
これ、アンプ最終段のスピーカーに供給する電力を制御する部分の半導体の熱による劣化や焼損です。
冒頭で述べた交換部品と対策部品に交換すると大抵直ります。
下の写真の基板裏のものを見ればわかるように、2SC2235が基板が焦げるほど発熱して周辺の半 導体もその熱でやられて劣化・焼損しています。
2SC2235は新品に大きめのヒートシンクを熱伝導接着剤で貼り付け、さらに足を3cmほど延長し、トランスの近くに耐熱シリコンなどで少し距離を置い て軽 く固定して放熱を確保します。
ヒートシンクが80℃以上になるので周辺に熱の影響を受けるものが密着しないよう配置は各々工夫してください。

オリジナルの構成にこだわらないのであれば2SC2235の代わりに2SC4793を使用することもできます。
というのも、後期型のGX-500HDでは基板が改版されて2SC4793を搭載しているものを確認しました。
後期型では基板のシルクにもTO-220パッケージが適用されています。
基板にシルクのない前期型の場合、ベース、コレクタ、エミッタの並びをデータシートで確認して向きを間違えないようにしてください。
2SC2235の代わりに2SC4793を使う場合、型番表記面が逆向きになります。

2SC2235の隣にある2SC4793は、それ自身の発熱では劣化故障しない程度のはずなのですが、筐体内にこもった熱と近傍の2235の熱でやはり劣化・ 壊れかけになっていることが多いので交換を推奨します。
周辺の電解コンデンサも発熱で軒並み容量抜けてると思うので交換を推奨します。
この2SC4793は2235ほど激しく発熱しないのですが、それでも故障している個体が見受けられたので小型のヒートシンクを付けることを推奨します。
ヒートシンクを付けた4793は新品の足を切らずに背を高くはんだ付けして他の部品への発熱影響を減らすようにします。
基板裏のシルクD9806とあるツェナダイオードは、ほぼ確実に劣化・故障しているの で問答無用で交換をお勧めします。
オリジナルはNXP BZX384-C22 300mW 22Vです。
上記3点を交換してもまだ発振音がする場合は、裏面近傍のシルクD9805のツェナダイオードも交換してみてください。
オリジナルはROHM UDZS9.1B 200mW 9.1Vです。
電力定格を上回るものであれば、ツェナダイオードは電圧さえ合っていればどこのメーカーのどんな形状のものを使っても構いません。
これらのツェナダイオードはトランジスタに過電圧がかからないようにする安全装置のようなものなので、周辺の部品が正常だったら取り外してしまってもそのまま 音が出ます。
これらのツェナダイオードがショートモードで故障すると両スピーカーから全く音が出なくなります。
半端に故障すると、発振の原因になったり音量が小さくなったりするうえに、トランジスタがより発熱するようになって故障を誘発します。
現状中古で入手したD-P1、GX-500HDはすべて上位3つの半導体が焼損していたので、開けてメンテナンスするのであれば交換・放熱対策をするのが無難 でしょう。

大型コンデンサ下の銅の放熱板の下にはアンプ最終段のFETが4つ隠れています。
Infinion製のIRF6665です。
すでに廃番のため入手はAliExpressなどを頼るしかありません。


交換部品指定
交換部品指定

D-P1の後に出たGX-500HDはD-P1と筐体の色が違うだけの同等品です。
一部搭載されている抵抗が酸金に変更になっていた以外、基板のシルクに記載されている型番もリビジョンもD-P1とGX-500HDで同一です。



D-P1 電解コンデンサ配置

MM:DAC、プリアンプ基板
FL:出力セレクタ基板
FR:制御基板(ワンチップマイコン搭載)
RT:電源・パワーアンプ基板

D-P1 基板写真 AD-P1 基板写真 BD-P1 基板写真 CD-P1 基板写真 DD-P1 基板写真 ED-P1 基板写真 F


2023/11/7

先日、ヤフオクで左スピーカーへの端子が壊れているD-P1を格安で落札出来ました。

このスピーカー端子ですが取り付けねじピッチが同じでほぼポン付けできて、外観もオリジナルに似通ったものが楽天市場のUXCELLで「uxcell スピーカー端子台 スピーカーターミナル プッシュタイプ 2ポジション プラスチック 2個入り」という題で販売されていま す。
スピーカー端子

ほぼ、というのは裏面のラグ端子が曲げないとスピーカー本体のアルミ板と接触してしまう(写真はすでに干渉しないようラグ端子を曲げています)のと、オリジ ナルのラグ端子はマイナス側が一段細いものになっているため、本体内のケーブル側の端子を合うサイズのものに変更しなくてはいけないこと、ラグ端子そのものの 厚さが薄いのでケーブル側の端子を若干潰して差し込んだ時にガタ付きが無いようにしないと音の振動で接触不良によるノイズが出る可能性が高いことです。
また、端子部の隙間が小さいとはいえ解放穴になってしまうため、音もれしないように密度の高いスポンジなどで穴をふさぎ、密閉状態にしてやる必要があります。

修理で外観をできるだけオリジナルに近づけたい方にこのスピーカー端子はお勧めしますが、使っている導体の品質はあまり良いとは言えません。
形状は異なりますが同じくポン付けできそうなものとして楽天で販売されている「シ ンワエレクトリック スピーカーターミナル ワンタッチ式 2P 【T-302C】」があります。
こちらはあまり太いケーブルが噛めないのでケーブルを太いものに変えている方は厳しいかもしれません。
使われた方は人柱報告をぜひお願いします。


背面の光コネクタのシャッターが経年劣化で破損して取れてしまっているのがみっともない、交換したい、という方もおられると思います。
オリジナルは東芝のTORX141L、3.3V 16MbpsというスペックのTOS-LINKコネクタが使われていますが、現在東芝はこれらTOS-LINKコネクタの製造をしていないので、入手困難なうえ、入手出来 てもすでに年代物なために脆く、またすぐにシャッターが破損して鼬ごっこになりかねません。
形状がほぼ同一で、ポン付け交換できる台湾製の上位互換品が流通しています。
DLR2180という型番で2~5V対応 25MbpsのものがamazonやAliExpressで数百円から購入できますので、交換品を求めている方はこちらを買われるとよいでしょう。
購入の際、発送元が中国の場合、相手の業者が電子部品のド素人で、互換品のつもりでスペック違いのものを送ってくることがよくあるので購入ページの悪評は購入 前にチェックすることをお勧めします。
これら台湾製のTOS-LINKコネクタは、本体に刻印された型式名らしきものが、送信用も受信用も電圧も通信速度も、何かが違っても全部一緒、という代物が 流通しているので、届いて通電チェックしてみるまで本当に注文したものなのかわかりません。
シャッターのないものであれば秋月電子などで互換性のありそうな光コネクタPLR135/Tが販売されています。
こちらは対応速度が16Mbpsで数字上は問題ありませんが、192KHzの信号を扱ったときに万が一出力波形がなまっている場合、ジジジ・・・といったノイ ズが連続的に入る可能性があります。
光送信側の品質にも大きく影響を受ける部分なので、機器による相性が出やすくなるかもしれません。
こちらは試していないのでこれも使われた方は人柱報告をぜひお願いします。


昨年の夏(2023)は猛暑で、室温40度近い中ではD-P1も熱暴走しました。
そこでリサイクルショップで8cmの12Vファンと適当なUSBケーブルを買ってきて12Vファンを5Vで静音駆動してD-P1の冷却を試みたのですが、気休 めにしかならないかと思いきや、これを取り付けて以来一度も熱暴走を起こさなくなったので効果はあるようです。
写真のように木ねじで足を付け、木ねじの末端には磁石を接着してD-P1のバックパネル鉄板に磁力でとりつくようにしてあります。
騒音はPCがすぐ下で動作しているのでそちらの騒音の方が大きく全く気にならないですね。

冷却


結構な期間D-P1、GX-500HDをいじってきましたが、こいつらの欠点つぶしを含めた修理・メンテナンスはこれでひとまず終了としたいと思います。
初めて聞いた時に、これは!と感動を与えてくれたD-P1、GX-500HDを末永く愛してくれる方たちのために役立てば幸いです。(2024/1/14)


・ONKYO GX-D90 電解コンデンサ配置

ONKYOが会社として怪しくなってきた潰れたので、自力でオーバーホールする人のために。
ざっと確認しただけで、間違いがあるやもしれませんので、あくまで参考程度で。

GX-D90 電解コンデンサ配置 AGX-D90 電解コンデンサ配置 B



・CATEYE SL-LD210分解記

CATEYEのソーラーLEDテールランプSL-LD210が故障したのか点灯しなくなったので分解します。
透明な上蓋は、強力な接着剤で固定されています。
バネ鋼の一番強力なケースオープナーでも開きません。
万力で挟んでケースを歪めて接着剤を剥がす&樹脂を割って開けます。

基板固定にはこれまた分解防止か、鋲タイプのネジが使われています。
使えなくなったニッパで鋲頭をつかみ、普通のネジと同じように反時計回りに回すと抜けます。
モザイクは反射でいろいろ映り込んですからですw

基板が出てきました。
意外と部品点数が多いです。
電池にあたる部分はHybrid Capacitor 2.3V 22Fというものがついていました。
スーパーキャパシタの親戚で、リチウムを使ったタイプでしょうか。
太陽光を当てるとじわじわ電圧が上がっていきます。
故障原因は、中央の振動センサーのようです。
端子をショートさせると点滅が始まりましたが、振動では無反応です。

泥除け取り付けタイプの同社のTL-SLR120ソーラーテールランプは40mAhのニッケル水素電池が交換できるようになっていましたが、そちらはそちら で防水がダメで錆びて接触不良起こしたり、電池が数年もたなかったりといろいろあります。
実のところ、自動点灯型の電池式が気付いたら点灯してなかったというのがなく、明るく目立ちやすいので、家族の自転車にはもっぱら電池式を付けています。



・IRIS OYAMA 蛍光管型LED リモコン修理

部屋のシーリングライトに入れてある蛍光管型LEDのリモコンの動作がどうにも怪しく反応したりしなかったりするので修理してみましょう。
リモコンは薄っぺらく、表面を見る限りネジがないので、ボタン側のシートをケースオープナーでめりめりと剥がしてみました。
中身は写真のような感じ。
パッと見て、ああ、これじゃ強度が足りなくて基板歪むから、ハンダクラックだろうな、とあたりを付けて、全部のハンダを吸いとって、鉛ハンダに付け替え。
鉛フリーハンダは、本当に粘りがなくて、繰り返し基板の歪みが加わると割れるので、こんな構造じゃそりゃ割れるでしょう、と。

ハンダし終わったら、案の定普通に動くようになりましたとさ。

さて、ここの内容は増えるでしょうか。

もどりゅ


滅多に見ませんが、何か連絡があるなら下記に書き込むと返事をすることがあるかもしれません。
あまり期待しないでください。
BBS

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